中国行きのスローボート
「靴を忘れないようにね」
忘年会シーズン、いつか、女の子に言おうと温めているセリフです。
24:00ぴったりの終電を逃しそうな女の子にかける。
もっとも、郊外に住む僕の終電は新宿駅11:30発なので、シンデレラとの夜遊びはできないのだが。
これは村上春樹の短編集『中国行きのスローボート』に出てきたセリフで、タイトルはvoteとboatで掛けました。
みなさん、投票しましたか?
僕自身、および周辺の投票行動には、アンダードック効果が生じたのかもしれないと思いました。
負け犬効果、判官びいきとか言いますが、劣勢な方に肩入れしたくなってしまうアナウンスメント効果のひとつです。
自民党が圧倒的に強いことは分かりきっていたことなので、対抗勢力に一票を。民主党は国会において野党第一党としての役割を果たしていません。だから象徴的野党としての日本共産党に。勘違いしてはいけないのは、共産党に投票したからといって、共産主義者であるということではないことです。だれも共産主義革命なんて望んではいないのです。なぜならば、日本の共産党はとっくの前にソ連と決別していますし、中国共産党とも仲違いして以来、独自路線を貫いてますから。
投票率は過去最低の52.66%でした。
国家は国民を庇護し、国民の生活を保障するものだと信じていました。
日本史と世界史を勉強するようになって、長い歴史の中では、そんなことは全くなかったことを知ります。
若者たちよ、政治に関心を持たないと、いつか国に人生を台無しにされるぞ。最悪の場合、国に殺されるぞ。と、ちょっと憤りを感じます。