Maekazuの社会学

社会学を学ぶ大学生が、その時々思ったこと自由にを書きます。

池袋・ラーメン・共産主義

昼休みにラーメン屋に並んでいると「ああ、授業が始まったのだな」と感じる。

 

僕の大学付近は他の学生街同様、ラーメン屋が多い。

というか他のマンモス有名大学の周りよりかはずっと密集しているし、行列ができる店も少なくはないと思う。

人気店のひとつに挙げられる「生粋」は猛々しい男子学生諸君を満たすための「小麦粉を練った装置」というよりは、無意識のうちにスープまで飲み干してしまう感じのあっさりとした品の良いラーメンなので、女子とも行ける点で高ポイントだ。

断っておくと僕は大学入学以来一度たりとも女子と外食をしたことはない。

油そば学会」も略称が某新宗教みたいで思わず聞き返してしまうのだけれども、略称があるということはそれだけ浸透しているということだろう。量だって大盛りでも腹八分程度で女子と行きやすい。僕の左寄り友達であるK君が女の子二人といるのに遭遇したことがある。頭にきた。

激戦区であるが故に入れ替わりも激しい。 新学期になると諸行無常のごとく毎回迷走したような店が開店しては閉店する一角に新店ができていた。「ベトコンラーメン」という名前の店だ。

――ベトナム共産主義

「ベトコン」は「南ベトナム民族解放戦線」の蔑称である。

店の名前にするにはあまりグッド・アイデアとは思えない。チェーン店らしいのだが、名前を考案した人はあまり教養がない人なのだろう。

なんて考えながら微妙な顔で店頭のメニューを見てたら感じの良いオッサン(オッサン以外の言葉で言い表せないタイプの人が世の中には存在するのだ)がベスト・コンディションの略です、セット・メニューもあります、よろしければ是非ともお立ち寄りください、と声をかけてくれた。

池袋に通うからにはいろいろと食べたい僕だ、名前だけで批判せずに果敢に挑みたい。

しかしだ、見るたびにこの店だけが空いているのはベトナムのイメージがあるからだと思う。思い切ってフォーでも出してくれれば嬉しいのに。

 

そんなことを書いているとアマゾンで注文してた「ベ平連と脱走米兵」なんて本が届いた。何たる偶然であることか。