Maekazuの社会学

社会学を学ぶ大学生が、その時々思ったこと自由にを書きます。

2013-01-01から1年間の記事一覧

まだ見ぬコミュニズムへの憧憬 【予告編】

こんにちは、 先日高校時代の友人と飲みに行きました。 彼は「もはや戦後ではない」と言ってました。 前の東京オリンピックの7年くらい前に叫ばれた言葉とは意味が違います、戦争が近いという意味で。 そういえば2020年の東京オリンピックまでだいたい7年く…

北海道旅行記

北海道に行った時の話を書く。 エアーアジアという格安航空機を利用、片道2800円。 電車の運賃なら北関東すら出られない。 そういうこともあって、機内は外国人バックパッカーがたくさんいた。 アメニティの不備は若さで補える。それに安いから快適ではない…

イスタンブルの街角で

昨日、2013年の11月30日をもって日本傷痍軍人会が解散した。 戦後68年間、この国が戦争をしなかった証拠で、とても喜ばしい出来事だ。平和の賛歌が聞こえてきそうなくらい。 ただ、戦争経験者の老齢化を示す事実でもあるけど。 戦争があると必ず怪我をした兵…

村上春樹についての考察その2

どうして村上春樹は国民的作家になったのか。 前回のエントリーで、アメリカと日本の歴史的関係上、否応なく我々が持つアメリカ的な文物への憧憬であるとし、 他方で村上春樹を嫌う心理は、それを無条件に受け止めてしまうことは、自らのアイデンティティ形…

村上春樹についての一考察、あるいは文化帝国主義への批判

日本シリーズが終わった。 今回のシリーズは巨人ファンvsそれ以外と国民を二分した戦いであったように思える。 よほどのジャイアンツ好きでない限り楽天を応援しただろう。 被災地であること、優勝経験無し、野村監督・星野監督が育ててきたフレッシュでクリ…

伝統文化保護活動の意義

学園祭にて「出汁イベント」の発表をしました。 自主ゼミのワークショップという形で、日本文化体験教室みたいな内容です。ところで、僕の担当は「和食が無形文化遺産になること」についてなのですが、注目されることで、伝統文化の保護、継承に繋がるという…

将来像一考

この前のエントリーで宣言しましたが、タイトルはしばらくそのままで書いていきます。 思い浮かばないし、まあ適当でもいいでしょう。昨日、とある広告代理店に内定を決めた大学の先輩と話し、生き方として、企業で利益を追求するのは違うなと考えていたのが…

今週一週間のこと

今回はちょっと年上のお姉さんについて書こう。 フランス語で言えばマダムではなくマドマゼル。 おそらく未婚の働く女性についてだ。 【西武百貨店の万年筆売場の女性】 昨年の春から僕としてはなんだか印象深い人だったのだが、 とにかく万年筆に対する尋常…

タイトルについて

「モンブランとキイボード」も悪くなかったし、(甚ダ傲慢ナル)言論活動なら「社会学」をタイトルにつけるべきだと思ったのですが変えようと思います。理由は二つあり、ひとつは、結局は社会学の事ばかり書くのではなく、適宜思ったことを書いていったほう…

池袋・ラーメン・共産主義

昼休みにラーメン屋に並んでいると「ああ、授業が始まったのだな」と感じる。 僕の大学付近は他の学生街同様、ラーメン屋が多い。 というか他のマンモス有名大学の周りよりかはずっと密集しているし、行列ができる店も少なくはないと思う。 人気店のひとつに…

芸術は思想ほど風化しない

起こったこと羅列型日記の続きです。 友人のひとりに感想を聞いたらもっと更新したほうがいいよと言われたので、こんな感じでエントリー数を稼ぐつもりです。 【月曜日】 祝日だった。彼岸の中日である。 秋分の日でポロシャツ一枚では鳥肌が立ちそうな一日…

世俗化とインド・カリー

ただ起こったことを羅列するタイプのブログもたまには書いてみようと思う。 【日曜日】 高校時代の友人たちとインドカレーを食べに行った。「パンジャビ」という当時から馴染みの店である。その名前からはパンジャーブ地方を思い浮かべるのだが、この地域の…

後期開始に際して

明日から後期の授業が始まります。 (本当は土曜日からだったけど土曜日の授業は履修していない) とにかく、前期の反省を生かしてやっていこうと思うわけで、 そんなメタフィジカルなものに形を与えるためにブログに書き記すということです。 1.夏休みと生…

プロレタリアートたちの哀しき歌声は聞こえるか

昨日、20日から彼岸の期間に入った。 「暑さ寒さも~」という言葉があるが、なるほど朝晩はすでに肌寒い。 そこで彼岸花である。 鮮やかな赤と独特なフォルムはどことなく魅了される。 今年も部活の練習場所にも咲いていたが綺麗だった。僕は母から不吉な花…

決められた範囲内で最大限はみ出る

「普通ってなんだと思う?」 最近、僕は教員を目指しているという知人にはわりかしよくこのような質問をぶつける。 なぜならば、学校の先生ほどこの「普通」のもつジレンマに悩まされる人はいないはずだからだ。 公教育は教員に普通の典型的日本人を作り出す…

ベルリンの小径

僕はある国の首都にいる。 先進国の大都会の中にある森の径を歩いている、歩き続ける。 目の前に聳え立つのは1800年代における三つの戦争の戦勝記念塔。 頂上には黄金色のニケ像が九月の陽光を浴びて輝いていた。 左手にはビスマルクの銅像が見える。 プロイ…

ブエノスアイレス午前零時

首都圏に住まうひとりの市民として嬉しいニュースがある。 2020年の夏季オリンピックのホストとして東京が正式に決定された。 世の中に流布している言葉を使うとすると、招致レースはイスタンブル、マドリード、東京の三都市によってなされた。 イスタンブル…

竜巻

月曜日の話ですが、僕の家も巻き込まれました。幸い直撃中の直撃ではなく、一面灰色に覆われたのちに、庭のプランターが全て吹き飛ばされた他、僕のトウモロコシが根こそぎ折られてしまっただけですみました。母が機転を効かせ、家中のシャッターというシャ…

客観性のない善意は機能しない

フェアトレードについて文書を書いてみました。 現在のフェアトレードの方策に対する批判でもあるかもしれません。 その中で特に僕が心血注いで育てているコーヒーについて書きます。 コーヒーは暖かい赤道付近の国で栽培されていることは想像に難くないと思…

「書く」ということについて

書くということについて、このブログで書くにあたって、このブログの暫定的なタイトルについて話そうと思う。「モンブラン320とキイボード」これがタイトルである。モンブラン320について、モンブランはドイツの筆記具メーカーで、とにかく僕の憧れだったわ…

モダニティあるいは共通知不在の世界

僕はあと数日、一週間足らずで二十歳になる。 20世紀の終わりの7年と、21世紀のはじめを生きてきた。昭和は知らない。 毎年、僕の誕生日近くになると戦争関連の特別番組がテレビで数多く流され、 僕は小学校の夏休みの昼下がり、いつもこのような番組を見て…

魯迅と愛国

テストは先週で終わり、残りのレポート二本も出したので、僕にも夏休みが来ることになった。テスト期間を通して味気ない論文スタイルの学術的な文章は読み飽きたので、魯迅全集を読み進め、国家とアイデンティティについて考えていた。魯迅を読んで国家につ…

金曜の宵に大学の図書館で書いたこと

時代で最大の権威を誇る「知」というものは節目節目で塗り替えられ、再解釈されるものだ。宗教とその周辺の歴史なんてそれの最たる例であり、中世(ここでは、人々が神とかあの世とかそういう超自然的なものを公然と信じ、人生における決断の主体を自分じゃ…

何がかれを旅に駆り立てたのか

生活において静と動があるのならば今年は間違いなく「静」の年だ。 元来ぼくは旅に出ることが好きで、中学くらいまでは「国際派」的な人間になりたいと漠然と思っていた。 人生の中で一番興味が形成されやすい時期に、両親が何度か海外旅行に連れていってく…

自己紹介・興味関心について

都内の大学で社会学を専攻しています。 興味の対象は、宗教、都市、文化、それとメディアです。 真剣にチーム・スポーツができるのは学生ならではだと考えているので体育会の部活に所属しています。(週3〜4日程度) 好きな国:ドイツ(高校は明治時代にドイ…