Maekazuの社会学

社会学を学ぶ大学生が、その時々思ったこと自由にを書きます。

踏み外すなら今だ

なんだかんだ、幸せに暮らすためには、世俗的な力量が必要だと気づいたのは昨年だ。

 
以下の言動が吉と出るか凶と出るかはわからないが、とりあえず、行動を起こした。
 
アルバイトを辞めた。
 
それも、シフトのことで店長と口論になった末に無断欠勤したのだ。
 
シフトに融通が効かないのは、明らかに店長の責任である。
 
(以下、言い訳)
 
小売業はこの国で特筆すべきほど発達した業種のひとつである。この小売業の末端を支える下級サービス業を低賃金で担うのは、他でもない非正規雇用の労働者である。フリーターも学生も、主婦も含まれる。
 
いわゆる下級サービス業が、そのような性格を帯びていることが自明であるにもかかわらず、主婦、学生に対してシフトの融通を利かせられないというのは、明らかな職務怠慢であり、構造的な暴力にも繋がる。
アルバイトで学生生活を無駄に過ごす大学生は意外にも多いらしく、ブラック・バイトなどと名付けられて問題視されることもあるそうだ。
 
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というわけで、バイトは辞めました。
金欠です。新学期から、SAや社会調査のお手伝いバイトだけで耐え凌ぐことができるでしょうか。 
 
派遣はどうでしょう。
外国人だらけの工場で単純作業。マルクスのいうところの「疎外」を味わってみたい気もします。
 
ただ、2年間、コンビニで得た接客スキルは、世界で一番わがままな日本のお客さんを満足させうるところまで来ているはずです。自信はあります。
 
あとは、特定の行動様式が求められるような社会でも通用する作法。
茶道でも始めて、上品な身のこなしでも身につけたいです。
敬語もしっかりしたものを身につけなければいけません。
 
英語ももう少し使えなくてはいけない。
TOEICとかいうビジネス英語はどうでもいいので、留学生との議論とか論文を読むのにもう少し使えたらいいです。
 
去年の都市社会学ゼミにはソウル市大学からの優秀な女子学生が参加してました。もったいないことに、あまり話しませんでした。
(日本語を勉強しに来ていたはずなのに、彼女の発言はすべて英語でした)
 
あとはコミュ力とか言うものがもてはやされていますが、
それはつまり、語ることのできる話題の豊富さだと思います。
つまりは教養に近いものです。
 
だからスポーツをして、古典を読んで、クラシック音楽もバレエも名作だけでもおさえておく。
 
最近、2ちゃんねるまとめサイトの転載について物議を醸してましたが、
ありがたいことに、クラシック音楽や文学作品は、古典であればあるほど、誰かが勝手に優れたものだけをまとめてくれています。
「○○傑作集」とかは、まとめサイトみたいなものです。
 
ショウペンハウエルは「時の洗礼を受けていない文物は消費するに値しない」と言ってましたが、それはラディカルであるにせよ、古いものは必然性があって残っているのです。
 
話題が合わなそうなお年寄りとも、バルサックやヘミングウェイという共通の話題が見つかるかもしれない。
 
あとは、東京MXやチバテレビでやっている深夜アニメを見ることです。
「のうりん」とかおもしろいです。
ラノベは嫌いでしたが、一昨年アニメ化された「ココロコネクト」は賞賛に値するものでした。「氷菓」よりは好きです。
 
とにかく、春なのでいろいろ動き回るのも良いかもしれません。
 
世俗的力量なんて本当は、僕の頭の中にしかないものなのかもしれないですけどね。
SPIとかくだらない勉強をするくらいなら、無駄な知識を頭に詰め込むのが大学生ってもんでしょう。
何度も言いますが、小学生がよく、半日だけ家出するのをプチ家出とか言いますけど、プチ逸脱もアリだと思ってます。
 
そのプチ逸脱の体現のひとつとして、バイトを辞めたのです。
踏み外すなら、今だ!