Maekazuの社会学

社会学を学ぶ大学生が、その時々思ったこと自由にを書きます。

伝統文化保護活動の意義

学園祭にて「出汁イベント」の発表をしました。
自主ゼミのワークショップという形で、日本文化体験教室みたいな内容です。

ところで、僕の担当は「和食が無形文化遺産になること」についてなのですが、注目されることで、伝統文化の保護、継承に繋がるというコンテクストで語りました。

しかし、どうして伝統文化を守ることは大切なのか。
そのことについて考えることはなかなかないですし、
最近この「和食の無形文化遺産」を報道したメディアも、文化の保護には触れてもそこには触れません。

あるいは、それはとても自然で、ごく当たり前のことであり、「文化を守ることは良いことだ」という主張は「ウソをつくのは悪いことだ」と同じくらい浸透したある種のイデオロギーだからかもしれませんが。

しかし、それでは想像力の欠如した人間にしかなれない。
考えることは支配からの脱却である。

なので、興味を持ってくれた方にはたどたどしい演説ではありましたが、自分なりの考えを伝えてみました。

簡単にいうと、文化はそれを共有する社会の成員の価値観や行動規範の源泉となるからです。

日本人は日本のことを単一民族で単一の文化の国家だと考えがちですよね。それでもこの国には様々な文化を持つ人が暮らしています。

アメリカが植え付けたアブナいイメージのムスリムだって、10万人もの人が暮らし、そのうち1割は日本人です。
ハラール食品を提供するマレーシア料理のレストランが大学すぐ近くにあったことに最近気づきました。

アッラーの威光届かぬ極東の島国でも、信仰を守り、肉ならばハラール食品しか口にしない人もいるということは事実です。

宗教はいささか顕著な例だったかもしれません。でも根本的には同じでしょう。

文化を失うことはアイデンティティの拠り所を失うことと等しいのです。
だからこそ日本食について、興味を持ち、知り、実践する。
そして何らかの形で発信する。
そんな機会に恵まれてとても良い経験でした!

これから自分のゼミの選考レポート書きます。

都市社会学に進むことにしたけど、シカゴ学派など都市生態学の反省を踏まえてM.カステルが提唱した新都市社会学は都市を多角的に捉えるものです。

まあ、これからも様々なことに興味を持っていきたい。できれば社会学だけに閉じこもらない研究もしたい。そういう決意表明です。

まずは社会学をしっかりやらねば。
故にギデンズ読んでます。