Maekazuの社会学

社会学を学ぶ大学生が、その時々思ったこと自由にを書きます。

我 愛 池袋!

昨日、池袋西口で脱法ハーブを吸った男の車が暴走した。 大学がある側で、よく行くラーメン屋の近くだ。 地方から出てきた友人に、心配した彼の母親が電話をかけてきた。 この事故で一人の方が亡くなったのだが、中国、福建省出身の若い女性だった。(西池袋…

20世紀のおわり、中学生たちは、俺たちを一括りにするなと叫んだ。

重松清の『エイジ』は僕にとって青春のバイブルだった。 何度も繰り返し読んだ。適当に開いたところから読み進めるくらい読んだ。新潮文庫だったが、カバーはどこかになくなった。 あらすじを簡単に紹介しよう。東京都下のニュータウンで連続通り魔事件が発…

ラーメンは日本文化か

こんにちは、今日も教養人目指してあれこれ頑張ってます(笑)久々に「ラーメン二郎」と対決しました。二郎マニアがすぐに悪口を言う池袋東口店です。胃袋への虐待でした。昼下がりだというのに店内をぐるりと行列が囲います。壁には古い定期券が貼り付けら…

震災を経て日本人は優しくなったか

たんなる前回の南アフリカW杯との比較だが、2010年は開幕前に「岡田ジャパンには期待薄、グループ・リーグですぐ負けて帰ってくるだろう」という冷たい意見をよく聞いたものだ。特にワイドショーや週刊誌の広告という大衆向けのメディアで。予想に反して勝ち…

民主主義の誕生日、あるいは自由への回帰

1989年6月4日についてのエントリーを書いたが、この日付は世界史上、2つの大きな意味を持つ。 ひとつは天安門事件だ。日本の新聞でも、この事件から25周年だと大きく報道されていた。そして、実はポーランドにおける初の自由選挙が行われてからも、今年の6月…

5月35日

今日は天安門事件から25周年。 広場に集う民衆の声を戦車で踏みにじった近代への冒涜とも言える事件だ。世はテレビの時代で、世界のお茶の間にその映像が流された。国際的に制裁を受けたが、指導者の首がすげ替えられただけで共産党は折れなかった。 中国、…

日本人と単一民族神話

休日の昼間、月に1度かならず会う人がいる。新聞の集金のために休日は(おそらく平日もだろう。平日の昼に出くわしたことがある)あちこち回っている。サンバイザーこそ被っているものの、彼女の肌は恐ろしく白い。ベラスケスの絵画から抜け出してきたみたい…

枕木は燃えて

人の書く日常の取り留めもない出来事の記録や、全く意味を持たないような文章を読むのが無条件で好きだ。もし携帯電話やスマートフォン、そして本や新聞が手元に無い場所に監禁されたら、加湿器の取扱説明書でも手当り次第に読みだすだろう。なぜなら僕はト…

社会復帰にむけて

最近それなりに忙しい。 ひとつの組織を動かしている以上、 理事の方々との相談や、公益団体の方との交渉があり、連絡を密にしておかなければならない。電話やメールの着信音にとても敏感になった。 これまでは、頭のスイッチがオンになっていなければ電話は…

憧れのワイキキ

このブログのわきに載せられる広告は僕が書いた記事を反映しているのでしょうが、先日のハワイの記事を投稿して以降、ハワイの観光産業にかんする広告が何度も僕の目に飛び込んできました。 そこで嫌気がさしました。巨大な資本に一石投じようとしたって、奴…

南国の舞台裏

ゴールデン・ウィークにまつわる小話だ。 あの晩春、僕は11歳で、ハワイにいた。 ゴールデン・ウィークに関して言うと、そのハワイ旅行がこれまでのGW最大のイベントであり、春の連休を使って旅行したのも最初で最後であった。 そして、ハイアットに泊まった…

議論せよ、人とぶつかれ

今回は「情報発信」について少し。 やはり、ひとつの物事を続けるには、それに付随する一定の意味を認識しつづけなければいけないから、僕が「このブログで何をしたいのか」については、内省的な再確認も含めて、しつこいくらい主張していきたい。 ぼくはほ…

平和で、退屈な日曜日

静かで平和な日曜日。 自慢じゃないが、家から一歩たりとも外に出ていない。 ぼくは朝日新聞を読み、NHKの定時ニュースを観て、たまにCNNとBBCをipadで読み(英語のリハビリを兼ねている)、先進国以外のニュートラルな視点を得るため、アルジャジーラが英語…

クリミア半島について

最近、クリミア半島のロシア編入に関する報道が数多くされているが、思うことを書いていく。ナショナリズムが昨今の関心事であることが、この文章に現れていることは確かで、論理的な文章ではない。けど、それはまあいつものことだ。ただぼくの主張はある。 …

踏み外すなら今だ

なんだかんだ、幸せに暮らすためには、世俗的な力量が必要だと気づいたのは昨年だ。 以下の言動が吉と出るか凶と出るかはわからないが、とりあえず、行動を起こした。 アルバイトを辞めた。 それも、シフトのことで店長と口論になった末に無断欠勤したのだ。…

3月をどうすごしたか

所属する体育会クラブで千葉に合宿したり、京都に遠征したりと大学生らしい3月だった。気づくと、春休みが残り1ヶ月を切り、いざ3年生である。 春からは本格的にゼミが始まる。横浜市の創造都市政策について専門的に勉強する予定だ。そこで来週、予習という…

メモ

【オリンピック】最近テレビの電源をつけても、新聞の一面に目を通しても、オリンピック・アンド・オリンピック。 コブクロのテーマ・ソング、もう食傷気味です。と思ったら最近聴かないような・・・オリンピックは唯一、スポーツが社会に歩み寄ってくるイベ…

入試の時期です

今週一週間練習ができなかった。 先週土曜日に降った雪のせいだ。 暇だったので、松岡洋右の伝記を読んですごした。 彼のイメージはもっぱら、国連脱退の演説をした人物であったり、 日本をアメリカとの対立にしむけた戦犯というのが強い。 しかし、本当の愛…

日本の観光地

前回のエントリーでも宣言してたので福岡・長崎旅行について。 後期末試験が終わったその足で羽田空港に集合し、 夜には福岡空港に降り立った。コートはいらない。 実は九州上陸は初で、夜の天神を歩きながら、 こんなに暖かい場所なのかと感嘆していると、 …

半年の総括、ならびに単位レクイエム

後期?ははっ、多くても14単位ですよ。登録は22単位だったんですけど。後期はゼミが3つある状態でした。写真ゼミに英語社会学ゼミ、そして宗教のゼミ。これらで体力吹っ飛びました。ゼミはひとつで十分です。これだけ大学のセンセを独占できることも。人生相…

題名のない唄だけど

盲目のピアニスト辻井信行の「それでも生きてゆく」を聴いた時に、日本らしさって音楽にもあるんだなと感じた。 もちろんピアノの楽曲だから、伝統芸能的な「日本らしさ」ではない。 高校の卒業文集に、僕の親友は「こんな混沌とした時代に放り出されると考…

これは難しいぜ、ワトソン君

期末テストが想像以上に忙しく、ブログを更新することに尻込みしている。 ただ、忙しいなりにも、パレスチナを取材しているジャーナリストの方の講演会に参加した。 どうもこういう場面で、従来はない僕の積極性は発揮されるらしくて、 公演終了後、講壇に駆…

博物館は国家の縮図、そしてホーチミン・カルチェラタン

歴史博物館に行った時の小話を。 ドン・コイ通りにあるシェラトンから歩いて20分ほどで着いた。 英国領事館とアメリカ合衆国領事館が両側にある大通りを歩く。その突き当りに歴史博物館と動物園がある。 ホーチミン市人文社会科学大学も構内に侵入できたら様…

日本語を学ぶ外国人が詠む俳句では「霧」が人気の表現なようだ

ホーチミンから帰国した。 と言っても、クリスマス後から年末までを過ごし、箱根駅伝で盛り上がる日本で正月を過ごしたのだけれども。 さて駅伝。やはりSt.Paul's大学は走っていなかった。だからというわけでもないが、高校の同窓が二人所属している筑波大学…

まだ見ぬコミュニズムへの憧憬 【予告編】

こんにちは、 先日高校時代の友人と飲みに行きました。 彼は「もはや戦後ではない」と言ってました。 前の東京オリンピックの7年くらい前に叫ばれた言葉とは意味が違います、戦争が近いという意味で。 そういえば2020年の東京オリンピックまでだいたい7年く…

北海道旅行記

北海道に行った時の話を書く。 エアーアジアという格安航空機を利用、片道2800円。 電車の運賃なら北関東すら出られない。 そういうこともあって、機内は外国人バックパッカーがたくさんいた。 アメニティの不備は若さで補える。それに安いから快適ではない…

イスタンブルの街角で

昨日、2013年の11月30日をもって日本傷痍軍人会が解散した。 戦後68年間、この国が戦争をしなかった証拠で、とても喜ばしい出来事だ。平和の賛歌が聞こえてきそうなくらい。 ただ、戦争経験者の老齢化を示す事実でもあるけど。 戦争があると必ず怪我をした兵…

村上春樹についての考察その2

どうして村上春樹は国民的作家になったのか。 前回のエントリーで、アメリカと日本の歴史的関係上、否応なく我々が持つアメリカ的な文物への憧憬であるとし、 他方で村上春樹を嫌う心理は、それを無条件に受け止めてしまうことは、自らのアイデンティティ形…

村上春樹についての一考察、あるいは文化帝国主義への批判

日本シリーズが終わった。 今回のシリーズは巨人ファンvsそれ以外と国民を二分した戦いであったように思える。 よほどのジャイアンツ好きでない限り楽天を応援しただろう。 被災地であること、優勝経験無し、野村監督・星野監督が育ててきたフレッシュでクリ…

伝統文化保護活動の意義

学園祭にて「出汁イベント」の発表をしました。 自主ゼミのワークショップという形で、日本文化体験教室みたいな内容です。ところで、僕の担当は「和食が無形文化遺産になること」についてなのですが、注目されることで、伝統文化の保護、継承に繋がるという…